【能力分析】新潟記念2023 全馬診断

イクスプロージョン B

前走の函館記念では稍重馬場でそれなりにパワーが問われる馬場でしたで、後方からレースを進めましたが、3コーナー過ぎの時点で手ごたえが怪しく、4コーナーではズルズル下がっていき、直線では流すだけの競馬で完敗の内容。重馬場の成績がいいのに馬場が合わなかったのか、案外な内容でした。
2走前の新潟大賞典では後方からの競馬で、不良馬場を離された形にはなりましたが、3着と好走。レース上りが36秒を超えるかなりタフな展開でしたが、得意の重馬場と左回りで好走できた印象です。
スタートはそんなに速くありません、ポジションは後方寄りだと思います。
キレもあまりないですので、馬場が渋ればワンチャンといった感じ。
左回りにかなりいい成績が寄っていますが、重賞だとスピード不足な感じはしますし、かなりムラがあり気分で走ってる印象です。なかなか軸にはしにくい馬かと思います。

インプレス C

前走の鳴尾記念ではスタートで押していくも、あまり進んでいかず後方からの競馬。道中馬群の外を大きく離れて上がっていく競馬で、4コーナーで手ごたえがすでに怪しく直線ではあまり伸びませんでした。
スタートは遅く、ポジションは後方からが予想されます。
近走はオープン戦で好走できておらず、勝った条件戦のレースを見ていても、かなりのスローペースを後方から差し切る競馬をしており、末脚をためることができればなかなかいい脚を使ってくる可能性がありますが、ポジションが後方になりがちなので、後方から重賞だとその末脚でも通用するかは微妙です。
スローペースで脚を溜めることが絶対条件で、末脚が通用するかの勝負でかなり厳しい感じはします。

イーサンパンサー C

近走はレースで追走できておらず、最後の伸びも足りない、距離延長も良くなさそうでスタミナが問われる今回のレースでの好走は厳しそうです。

グランオフィシエ C

前走は少し出遅れ気味で、後方からの競馬。スローペースの展開を後方から何もできずに直線でもあまり伸びずに終わりました。
2走前はかなりスローペースの展開を前目からレースを進め、直線では馬場の荒れた内を突いて鋭く伸びて、最後は詰められましたが何とか勝ち切りました。各馬が外を回す中、内を突いての好走で、進路取りでかなりの距離短縮してましたので、展開に恵まれた感はあります。
スタートはそこまで上手くないですので、中団くらいからの競馬でしょうか。勝ったレースはスローペースのレースが多く、あまりレースレベルの高いレースだと地力の高さが求められ厳しいかもしれません。

サトノルークス C

前走の鳴尾記念では2年ぶりのレースでしたが、積極的に先行したまでは良かったものの、3コーナー過ぎにペースが上がったとこでペースについていけなくなりそのままずるずると下がってしまいました。
前走の走りを見る限り、体調はまだ戻っていないと判断するしかありません。

サリエラ A

前走の目黒記念ではまずまずのスタートで中団後方からの競馬。スローペースの展開でしたが、後方でしっかりと脚を溜めると、4コーナー手前から手綱が動きますが、反応は鈍く、エンジンの掛かりが遅く、直線の半ばごろからじわじわと伸びていき、ラスト100mでグッと前との距離を詰め、3着と好走しました。
2走前の白富士Sでも中団後方からレースを進めましたが、直線ではなかなかエンジンがかからず、最後の脚色は危なげなかったですが、直線の入り口あたりの脚色を見ていると少し不安になる感じもします。
スタートはおっとりしているのか、あまり走る気を感じさせないのであまり速くありません。脚質も後方で促してようやく前に行く感じで、性格的にはのほほんとしているようです。長くいい脚を使え、直線の長い新潟との相性はかなり高そうですが、エンジンの掛かりが遅く、前に届かない可能性も。
今回は一番人気が予想され、前に届かない可能性もそれなりにあるかと思いますので、そこまで信用できないのではと思います。

ノッキングポイント S

前走のダービーではまずまずのスタートから中団追走し、直線でも馬群の外に持ち出すと先に抜け出したタスティエーラなどの後からしっかりと伸び、5着と好走しました。着差は追い出した時の反応の鈍さだけで伸び脚の感じは勝ち馬とも遜色がない感じがしました。世代の頂点を決めるレースで最後まで伸びていたで新潟の長い直線でもいい脚が使えそうです。
2走前の毎日杯ではスムーズなスタートから中団を追走し、4コーナー手前から少し早めに手綱が動きましたが、少し反応が遅く、直線半ばあたりでようやく伸び始め、ラストはいい脚で前との距離を詰めましたが、2着まで。少し瞬発力が物足りなく感じました。
ゲートはスムーズに出ますので、ポジションを取ろうと思えば中団前あたりは取れそうです。長くいい脚を使えますが、エンジンの掛かりは少し遅く、差し切れないレースも何個かあり、そのあたりは不安点です。また、大敗しているジュニアCなんかは道中で挟まれたりしたのが原因なのか直線半ばでパタッと脚が止まっており、気持ちの面で不安な感じもします。
ただ、前走の内容はかなり良く、ダービー馬と遜色のない走りを見せていますので、その走りができればハンデももらっているこのレースで凡走はできないかと思います。

バラジ B

前走の目黒記念ではゲートはそこまででしたが、二の足が速く、スムーズに2番手まで上がるとスローペースの展開を2番手追走。直線ではいい感じにスムーズに加速できていましたが、直線半ばあたりから徐々に前と離され、最後は脚色が続かず、バテてしまった印象。
ゲートでは駐立が出来ておらず、少し不安な出足。ただ、二の足は速いのでその後は前に付け先行する形。スローペースな展開で、直線では馬場の悪い内を避け、じりじりと伸びてはいましたが、ラスト50mで少し不利があり、最後は流して6着。ただ、そのまま追っていても前と離された5着といった感じでした。
ゲートそこまで上手くありませんが二の足が速く、ポジションは前目です。
近走は前目からまずまずの脚を使って、それなりの着順を取ってはいますが上位陣との末脚のキレは差がありそうです。
勝ったレースを見ていると先行して、先に抜け出し後続の追撃を凌ぎ切るといった感じで、適正としては直線の短いコースの方があっているように感じます。
左回りの成績がいいとされていますが、未勝利戦や1勝クラスでの成績が多く反映されており、特に左回りが得意という感じではありません。
シンプルに前有利の展開で何とか来れるかといった位置づけです。

ファユエン B

前走の関ヶ原Sではゆったりとしたスタートで後方からの競馬で、4コーナー手前から積極的に仕掛けるとスローペースでかなり速い上りを求められる展開でしたが、最後まで伸びきり勝ち切ってます。
それ以前のレースを見ていてもスタートは速くなく、後方からキレのある脚を使い、嵌れば好走するといった感じです。
直線の長いコースは合いそうですが、条件戦でもそこまで通用していない末脚を53㎏というハンデを得てどこまで追い込めるかといったレースとなりそうです。

ブラヴァス C

前走の新潟大賞典では不良馬場でタフな馬場でしたが、後方からの競馬で直線でも伸びず何もできずに負けています。
2走前は初のダート戦でこれも後方から何もできずに惨敗と負けています。
近走のレースを見ていると追走力が落ちており、スピードを問われるレースだと分が悪いのかと思います。ただ、近2走はダートなどの重たい馬場でも好走できておらず、3年前の新潟記念の勝ち馬ですがなかなか厳しい状況が続いています。
唯一推せる点でいえば、4走前のオクトーバーSを今回騎乗する内田騎手とのコンビで59㎏を背負い、最速の上りを使って4着と好走している点ですが、少し材料としては心もとないでしょうか。

プラダリア A

前走の宝塚記念では中団後方を追走し、前崩れの展開を馬群を割って伸びてきており、展開が向いた感じもしますが、G1であっても大きく崩れない堅実な走りを見せてくれました。
2走前の目黒記念ではまずまずのスタートから中団追走し、直線ではスムーズに馬群の外に出すといい反応も見せ馬群を抜け出してきました。ただ、ラストの伸びは少し物足りなく、外から伸びてきたサリエラやゼッフィーロに差されてしまいました。後肢のバネ感が上位陣と比べると物足りなく、勝ち切れない戦績に繋がってるのかもしれません。
スタートは上手いですし、脚質も中団より前目で追ってからの反応も良く、安定感が特徴の馬です。
ただ、先ほども述べたとおり、最後のキレの部分で上位陣に後れを取っており、今回も直線の長い新潟ですので、実力は上位だと思いますがスキはあるのかなといった感じです。

フラーズダルム B

前走の関屋記念ではスタートで少し出していきましたが、あまり前に行けず後方から。直線では馬群の内から外の方に進路を取ろうとしますが、前の各馬の脚も残っており、終始前が壁になり、ふらふらと進路を変えながら伸びてはいましたが、前も止まらずといった感じでした。
マイルを中心に使われており、今回は400mの距離延長になります。スタートはそこまで速くないですが、中距離のペースであれば中団くらいのポジションくらいになるかもしれません。
そこまでパワーを感じさせる走りではなく、牝馬特有のキレのある末脚が特徴で、3勝クラスを勝った元町Sが印象に残る走りでした。
オープンクラスに上がってからは後方から追い上げるもなかなか前まで届かない競馬が続いており、今回は53㎏のハンデをもらっており、それでどれだけ詰めれるかといった感じです。

マイネルウィルトス A

前走の函館記念では1年ぶりのレースで前走から馬体重が24㎏も増えていたにもかかわらず、最後方から最速の上りを使いアタマ差の4着と復帰戦にしてはかなり強いレースだったと思います。
重馬場の鬼というのが一番の特徴だとは思いますが、3走前の目黒記念では向こう正面で捲っていく積極的な走りから直線でも最後までしっかりと伸び持続力のある走りでした。
そんなにキレる脚は持っていませんが、パワー、持続力、スタミナを問われるレースに強く、ある程度ペースが流れれば浮上してくる感じです。
重賞でも何度も好走しており、実力的には上位。長い直線で持続力を問われる新潟とも相性は良さそうです。

ユーキャンスマイル A

前走の目黒記念では、スタートで少し前に行こうとしましたが、あまり上がっていかず、後方からの競馬。直線では反応は鈍いものの、じわじわと伸びており、最後まで脚色が衰えず、8歳馬にしてはいい伸びだったと思います。
ここ1年はG2にしか出走しておらず、スローペースで速い上りを求められた阪神大賞典なんかはしょうがない負けなのかなと、前走の目黒記念やアルゼンチンを見ているとやはり持続力を求められるレースとの相性は良く、8歳馬ではありますが、十分に好走があってもいいかと思います。

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