ナムラクレア A評価
前走のシルクロードSは良馬場のミドルペースを中団内目追走し、内をロスなく回って、じわじわと最後前との差を詰め、ゴール前で差し切る内容。馬場とペース的には前目の馬が有利で、後ろからでは難しいレースだったと思います。それを中団から最速の上がりを使って差し切る強い競馬で、斤量も背負いながらだったところも大きく評価した方が良さそうです。
前々走のスプリンターズSでは良馬場のハイペースを先団中目を追走も、4コーナーで外に出したことで、ラストの脚が鈍ってしまい5着。内の馬場が良かっただけに4コーナーで膨らんでしまったことが敗因と言えそうです。ただ、斤量はかなり有利だったので、早めに動いて外を回ったとはいえ5着になったことは不安点。
3走前の北九州記念は良馬場のハイペースを中団中目で追走。これも4コーナーでいったん外に持ち出すも進路がなく、結局内に進路を取り直して、遅れて差してきての3着。ちぐはぐな競馬でしたが、ラストは凄い脚で追い込んできました。
総評
負けたレースでも一応言い訳はあり、最後は安定していい脚を使ってくれるので、直線の長い中京では小回りコースよりも好走率は上がりそうです。ただ、週末の天気は悪く重馬場想定ですので、古馬との対戦では初めての重馬場なため、そのあたりは未知の領域にはなりそうです。2歳時に不良馬場で勝っているので、走れそうですが。
メイケイエール A評価
前々走のスプリンターズSでは内有利な馬場を外々を走り14着と大敗。馬場の不利な位置を走ったにしても負けすぎな印象。能力以外の精神面が大きく影響していたのではないかと思います。
3走前のセントウルSでは、コースレコードの大楽勝。高速決着には対応できており、スピード勝負はもってこい。折り合いも問題なく、同じメンバーで良馬場なら負けないと思います。(ダディーズビビッド、ファストフォース、ボンボヤージ)
4走前の京王杯SCではミドルペースで序盤は折り合いを欠いてましたが、中盤では何とか折り合いが付いてました。直線ではスッと加速で来てましたが、抜け出してから少し、脚が鈍ったように見え、緩めのペースから脚を溜めての瞬発力勝負だと少し不安点が残る感じでした。
総評
近走ではそこまで折り合いを欠くこともなく、能力はメンバーの中でも上位。それでも、スプリンターズSで大敗したり、香港でのレースでも5着に負けています。ハイペースからの高速決着だったセントウルSが一番強い勝ち方で、重馬場になりそうな今回の高松宮記念では適性とは少しずれる可能性はあるのではないかと思います。
アグリ B評価
前走の阪急杯は良馬場のミドルペースを2番手追走で、クビ差勝ち。上位3頭が道中4番手以内と完全に前有利な展開でした。その展開の中クビ差勝ちですので、そこまで大きく評価を上げれるものではないと思っています。
総評
初重賞で勝利は凄いですが、レース内容はあまり評価できるものではなく初G1で好走できる感じのポテンシャルはあるかと言われると微妙な印象。前有利な馬場と展開がないと厳しいのではと思っています。
トウシンマカオ B評価
前走のシルクロードSでは良馬場のミドルペースを中団中目を追走し、直線は馬場の真ん中をついて伸びてきましたが前3頭に離された4着。58.5キロと斤量を背負ってはいましたが、上位のナムラクレアとファストフォースとの差は縮まらずといった結果でした。高松宮記念を見据えての緩めの仕上げだったと思いますので、そこまで悲観する内容ではありませんが、ワンパンチ足りない印象。
2走前の京阪杯では良馬場のミドルペースを先団中目を追走し、直線はスムーズに外に出して、最速の上がりを使って差し切りがち。軽めの斤量だったとはいえいいスタートから最後の手ごたえもばっちりで、完勝だったと思います。
総評
ゲートが上手く、無理せずある程度の位置は取れそうです。スプリント路線に変更してからは安定感があり、最後は良い脚を使ってきそうです。ただ、ハイペースでの好走経験は少なく、今回はさらに重馬場が想定されますので、そのあたりは未知の部分になってくるのかなと思います。
ウインマーベル A評価
前走のシルクロードSでは良馬場のミドルペースを中団外目を追走し、直線は大外に持ち出して追ってきましたが伸びず,上位馬と離れた7着。スタートで出遅れ、道中はポジションを無理に取りに行ったような感じで、ちぐはぐな内容ではあったと思います。それでも最後までじりじりとは伸びており、内枠で、スタートを決めれいればもっと違った結果になっていたと思います。
2走前のスプリンターズSでは良馬場のハイペースを中団内目を追走し、直線では内に進路を取って、狭いところを割ってきての2着でした。スタートもスムーズで道中もじっとし、直線は内へ進路を取って最短ルートを通ってきた走りでした。3歳馬で斤量のハンデもありましたが、最後の伸びは素晴らしかったと思います。
3走前のキーンランドCでは良馬場のミドルペースを中団中目追走し、直線では荒れた内を避けて馬場真ん中を伸びてきましたが、後ろからヴェントヴォーチェに差されての2着。
総評
スタートで出遅れて、道中もポジションを取りに行った前走以外では最後にいい脚を使えていますし、上位人気馬と比べても能力は劣っていないと思います。内枠さえ取れれば好走できそうな雰囲気はあります。
ピクシーナイト C評価
2走前のスプリンターズSでは良馬場のミドルペースを先団内目を追走し、常に内々を通るロスのない進路取りからラストは2馬身差突き抜けての完勝。内が有利な馬場で、スタートも素晴らしく、完璧なレースでしたので、見た目はかなり強いレースに見えていると思いますが過信は禁物だと思っています。
3走前のセントウルSでは良馬場のハイペースを先団外目を追走。縦長の隊列で、直線では馬場の外目を伸びてきて、クビ差の2着。外枠から外を追走しての競馬で強い内容でした。ただ,3歳時で斤量のハンデがあったことを考慮するとまずまずの走りという評価です。
総評
今回は1年3か月ぶりのレースで、いきなりのG1。体調面でかなり不安です。能力面でも3歳時の斤量が有利な時での好走が現段階での実績ですので、過信は禁物だとも思っています。
ロータスランド B評価
前走の京都牝馬Sでは良馬場のスローペースを後方内目追走し、直線では最内を通って、3着まで追い上げてきました。大外枠スタートでそこまでいいスタートではなかったので、その時点で内差しをすると決めていた乗り方でした。メンバーレベルは低いものの最後方から追い上げてきており、牝馬限定戦では上位の実力があることを再確認したレースでした。
2走前の阪神Cでは良馬場のハイペースを先団外目追走し、直線では残り200までは粘っていましたが、最後後方からの馬に抜かれ9着でした。ハイペースと1400という距離の二つが大きな敗因と思います。
総評
牝馬限定戦では実力上位ですが、牡馬混合戦になると上りが掛かかるレースでのみ好走していて、重馬場や、ペースが速く速い上りが求められないレースの方が適性が高いと思います。そういう意味では重馬場想定の今年の高松宮記念でも条件は揃ってますので、2年連続の好走もあるかもしれません。
ナランフレグ A評価
前走のオーシャンSでは良馬場のミドルペースを後方内目を追走し、直線では馬群の中を割って伸びてきましたが、9着でした。スタートで出遅れて道中は最後方に位置し、ラストの直線も進路を探すのに手間取った印象です。また,最後の進路は狭かったですが反応も微妙で斤量の影響もあったのかもしれません。
3走前のスプリンターズSでは良馬場のハイペースを後方内目を追走し、直線では外に進路を取り馬群を割って伸びてきての3着でした。ペースが上がれば最後は良い脚を使ってくることを再確認できた走りでした。
総評
前走のラストの反応の悪さは気になりますが、G1で連続好走と、ハイペースになりがちなG1との相性はいいと思います。展開次第で今回も後方から突っ込んでくる可能性はあります。
グレナディアガーズ C評価
前走の阪急杯は良馬場のミドルペースを先団中目を追走し、直線はスムーズに外に持ち出すも,ラスト200で脚が止まってしまい、馬群に飲まれて7着。前に壁を作れず脚が溜まらなかったとコメントがありますが、ペース的に前が有利だっただけに物足りない内容。
2走前の阪神Cでは良馬場のミドルペースを中団外目を追走、直線では外に持ち出し一瞬抜け出すも、内からダイアトニックに差し返され、最後まで伸びきれなかったように映りました。
総評
最近のレースを見ていると直線で一瞬伸びるもののラストは脚が止まってしまい、差されるといった展開が続いています。最後の根性が足りないのか、レースレベルの上がるG1では物足りないように映ります。
ヴェントヴォーチェ A評価
前走のオーシャンSでは良馬場のミドルペースを中団外目追走し、4コーナーから馬群の外を上がっていき、直線でも楽な手ごたえで突き抜ける強い競馬でした。
2走前のスプリンターズSでは良馬場のハイペースを中団外目追走し、直線では外をじわじわと伸びてきましたが、最後は後方からの馬にかわされ11着。内馬場が有利でハイペースだったことを考えればそこまで悲観する内容ではなかったと思います。
総評
重賞を2勝と,勝つときははっきり勝つところからムラッ気があるタイプです。陣営のコメントとかを見てると、馬群に突っ込むのが苦手のようで、馬群の外を上がっていったり、内がぽっかり空いているような場合だと能力をいかんなく発揮できるようです。ウインマーベルに勝っているように能力だけなら十分通用しても良さそうですが、どのような隊列になるかまで予想しないと好走するかはわからない感じになりそうです。
ファストフォース B評価
前走のシルクロードSでは良馬場のミドルペースを先団中目を追走し、直線ではじわじわと最後まで伸びていき、クビ差の2着。4着馬とは差があり、強い内容だったと思います。
2走前のタンザナイトSでは稍重馬場のハイペースを後方中目追走し、直線では外に持ち出し、じわじわと伸びていき、4着まで差してきました。ただ、スタートは遅く、予想とは違う後方のポジションになってしまったのは微妙。最後もバテた馬を交わした感じが強く、差してきたという感じはしませんでした。
総評
近走ではスタートで後手を取ることが多く、本来のスピードがなくなっていたように感じましたが、前走のシルクロードSではポジションもある程度取れラストの伸びも良かったです。馬体重が絞れて走れるようになってきた感じがします。
ダディーズビビッド C評価
前走の阪急杯では良馬場のミドルペースを先団内目を追走し、直線ではスムーズに伸びていき、クビ差の2着でした。スタートが上手く、スムーズに競馬ができ、ラストの伸びも良かったと思いますが、前有利の展開でもありました。
総評
前走の阪急杯ではアグリにクビ差まで迫りましたが、1200では勝ったことがなく、初のG1ではさすがに厳しいと思います。
トゥラヴェスーラ B評価
前走の阪神Cでは良馬場のハイペースを後方外目追走し、直線では大外に持ち出し、良い脚を使いましたが、最後は少し脚が止まってしまい、8着でした。内を突ければもう少し着順は上だったと思います。
2走前のスワンSでは良馬場のミドルペースを中団内目を追走し、直線では内を捌いて伸びてきましたが、4着でした。スムーズな競馬が出来たのですが、最後は脚が鈍ってしまった感じがします。
総評
脚質は後方からの差し馬ですが、最後に足が鈍ってしまうことが多いと思います。なんかワンパンチ足りないようで、穴人気しそうですが、相当展開が向いて、内差しが決まるとかがないと好走は難しいのではないかと思います。
ウォーターナビレラ C評価
前走の京都牝馬Sでは良馬場のスローペースを先団外目追走し、直線では手ごたえ無く、ずるずると後退していってしまいました。
総評
近走では調子を落としている印象で、体調が戻らないとなかなか好走は難しいのではないのでしょうか。
キルロード B評価
前走のシルクロードSでは良馬場のミドルペースを先団外目を追走し、直線では外に持ち出しましたが、手ごたえが悪く、完全に止まってしまいました。キレる脚は持ってはいないのですが、ここまで止まってしまったのは珍しく、本番に向けて不安の残るレースとなりました。
総評
もともとキレる脚を持っておらず、重馬場適性が高いことから去年の好走があったと思っています。今年も重馬場想定で、適性は高そうですが、前走の負け方が悪く臨戦過程は不安が大きいです。
ディヴィナシオン C評価
前走のオーシャンSでは良馬場のミドルペースを後方内目を追走し、直線では上手く外に持ち出しいい脚を使って、追い上げ2着でした。4コーナーの手ごたえも良く、最後の伸びも良かったです。
総評
前走の激走にはびっくりしましたが、要因としては内枠を上手く活かせたことが大きそうです。ただ、重馬場では走りにくそうに映り、重馬場想定の今回は厳しいレースになりそうです。
ボンボヤージ C評価
前走の京都牝馬Sでは良馬場のスローペースを後方中目を追走し、直線では内を突いてきましたが、伸びきれず12着でした。道中で不利を受けたようにも見えましたが、最後の伸び無さは気になります。
総評
北九州記念では激走しましたが、内枠を活かして、斤量の恩恵もあったと思っていいでしょう。今回は56㎏を背負い馬格もあまりないですので、G1ではさすがに厳しいと思います。
オパールシャルム C評価
前走のオーシャンSでは良馬場のミドルペースを先行内目を追走しましたが、直線ですでに手ごたえがなく沈んでいき15着でした。強引に逃げるも逃げきれず、前半に脚を使ってしまった感じです。
総評
重賞では好走歴がなく、気性的に逃げることが求められますが、そこまでテンのスピードがなく、スムーズにレースが出来ていません。
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